アラサー独女、オタクとしての在り方に悩むの巻

わたしは、タイトルの通りアラサーであり独女であり、そしてオタクである。

 

ジャンルはアイドルオタク。

Jの世界とKの世界の掛け持ちをしているオタクである。

 

彼氏居ない歴は約2年のアラサー、職業はそこらへんに居るOL。

オタ活もしながらちまちまと婚活もやっている。

が、あまり上手くいかない。

 

以上がわたしの簡単なプロフィールである。

 

 

さて先日、最推しが約2年間の兵役を終えてアイドル業に復帰した。

 

わたしはかつて、兵役に行く前は国内外問わず推しを追っかけていたオタクだった。

 

お金と時間が少しでもあれば、会いに行けるスケジュールはないかと、

TwitterとSky Scannerを行ったり来たりする日々。

一週間前に突然思い立って、隣国まで会いに行ったこともある。

 

現場が無い時でも、わたしの推しはこうだ、いやわたしの推しこそ…と

ぼったくり価格の韓国料理をつつきながら、友達と延々と語り合ったのも楽しかった。

 

しかしある年齢を境に、同じ熱量でオタクをしていた友達が一人、また一人と消えていったのだ。

怖い。どうして。

神隠しか?はたまた事件か?

 

いや違う。

 

 

彼氏!!!!結婚!!!!!!出産!!!!!!!!!

 

 

そう、推しにお熱だったオタク友達も、みな普通の女性だったのだ。

彼氏が出来ると途端にオタクを辞めていく。

ぞろぞろと辞めていく。

別にみんなガチ恋だったわけではないが、とにかく彼氏が出来るとただの普通の女性に戻ってしまうようだった。

 

わたしにも当時彼氏は居たが、彼氏のことがどんなに好きで、どんなに結婚したいと思える人でも、残念ながら(?)オタクを辞めることは出来なかった。

 

「みんなオタクを辞めてるのにわたしはどうして…?」と、

真剣に考えた時もあったが、

「推しが素晴らしいから」というIQ5の理由しか浮かばなかった。

 

しかし、いい年して有り金をほぼ全て推しにつぎ込んでしまう現状にはさすがに不安を抱いていたのも事実。

正直当時の貯金はゼロに近かった。

 

どんどん消える友達、どんどん消えるお金、そしてどんどん増える自分の年齢…

危機感がMAXになったわたしは、推しの兵役をきっかけにこれまでの激しい

オタク活動をかなりセーブすると決めた。

 

それと同時に推しに対するビッグなラブにそっと蓋をした。

 

突然現場に一切行かなくなるのはさすがに辛かったので、

徐々に減らして、国内の現場に留めた。

最終的には、オタクから茶の間ファンになるのが目標だったので、入隊前最後の現場には参加しなかった。

 

これでいい、これでわたしは、オタクを辞めていったみんなと同じようになれる。

そう必死に自分に言い聞かせた。

 

 

推しの入隊中は、推しを熱心に追いかけている時には出来なかった事をした。

 

プチ整形をしたり、欲しかったブランド物を買ったり、

友達とちょっと贅沢な旅行もした。

とても楽しかった。

 

あと婚活もした。それは全然楽しくなかった。

 

そうこうしながらあっという間に約2年が経った。

 

すっかり茶の間ファンになれてると思っていた自分。

しかし甘かった。

 

除隊をしたその日、あの時蓋をしたビッグなラブが堰を切ったように溢れ出てきた。

蓋はぶっ壊れ、全く止まる気配が無い。

自ら無理やり蓋をしたって、何かの拍子に自然と開いてしまうし、意味がなかった。

 

おかえりなさいと涙し、久しぶりにTwitterを鬼更新した。

あの頃のように気持ち悪いツイートを垂れ流した。

 

あの頃に戻ったような気持ちだったのに、あの頃一緒にはしゃいだ友達は

もうほとんどTwitterに居ないし、自分ひとりだけでワーワー言っているのがとても寂しかった。

 

 

結局わたしは、オタクを辞められなかったのだ。

推しが居ない間にやったことはほとんどが暇つぶしに過ぎなかったんだと

自覚した時、とことん自分が嫌になった。

 

推しに金と時間を溶かすのを辞めたいのに、

まだまだ好きだから、大好きだから、辞められそうにない。

 

…いや、本心は辞めたくない。

 

ただ、周りの目を気にしているだけ。

まだオタクしているのかと、言われたくないだけ。

周りと同じになりたいだけ。

オタクをしているのが恥ずかしいとも思ってしまう。

 

アラサーは、まだ熱心に推しのかわいいケツを追いかけてもいいのだろうか。

セーブをすれば好きでいてもいいのだろうか。

 

 

この答えはまだ出ていない。 

 

辞めたいのに辞めたくない、

この葛藤に終わりが来るのはいつだろう。